オンプレミス型在庫管理システムの現状と今後 - クラウド化を迫られる業界への対応戦略 - Wikiだるま

オンプレミス型在庫管理システムの現状と今後 - クラウド化を迫られる業界への対応戦略
ここ数年、クラウド型システムの浸透により、「企業のIT資産はクラウドに移行する」という流れが一般的になってきました。しかし、実は多くの中小企業から、今なお「オンプレミス型である必要がある」という要件が出されています。
ヒアリング案件18社の中でも、複数の企業がオンプレミス型を指定しています。なぜ、今の時代にオンプレミスなのか。その背景には、法令対応、既存ネットワークインフラ、個人情報保護という現実的な理由があります。この記事では、オンプレミス型在庫管理システムが必要な業界と、その対応戦略について詳しく解説します。
クラウド型 vs オンプレミス型 徹底比較
まず、両者の違いを明確に理解しましょう。以下の比較表で、各項目を詳しく見ていきます。
総合比較表
| 項目 | クラウド型 | オンプレミス型 | 中小企業への推奨 |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 0〜50万円 | 300万円〜1,000万円 | ✅ クラウド型 |
| 月額費用 | 3万円〜30万円 | サーバー保守費 10万円〜 | ✅ クラウド型 |
| 導入期間 | 1週間〜1ヶ月 | 3ヶ月〜6ヶ月 | ✅ クラウド型 |
| カスタマイズ性 | 制限あり | 完全自由 | △ 要件次第 |
| 既存システム連携 | API/CSV経由 | 直接DB接続可能 | △ 要件次第 |
| セキュリティ | ベンダー任せ | 自社管理 | △ 社内体制次第 |
| 保守・更新 | 自動 | 自社で実施 | ✅ クラウド型 |
| バックアップ | 自動 | 自社で実施 | ✅ クラウド型 |
| 拡張性 | 簡単 | サーバー増強必要 | ✅ クラウド型 |
| 災害対策 | 冗長化済み | 自社で対策必要 | ✅ クラウド型 |
5年間の総コスト比較(従業員50名規模)
クラウド型の場合:
- 初期費用:30万円
- 月額費用:15万円 × 60ヶ月 = 900万円
- 合計:930万円
オンプレミス型の場合:
- 初期費用:600万円(開発・サーバー購入)
- 月額保守:10万円 × 60ヶ月 = 600万円
- 5年後のサーバー更新:200万円
- 合計:1,400万円
差額:470万円 - クラウド型の方が経済的
しかし、この数字だけで判断できないケースがあります。それが以下で説明する「オンプレミス必須」の企業です。
なぜ企業はオンプレミス型を指定するのか
理由1:既存システムとの緊密な連携が必要
自動販売機飲料の在庫管理を扱う企業の例を見てみましょう。同社は「オンプレミス型であること」という要件を提示しました。その背景には、現在利用中の基幹システムとの緊密な連携があります。
長年使用してきた基幹システムはオンプレミスで運用されており、社内ネットワークの中核を担っています。営業、経理、在庫管理、生産管理といったあらゆる業務が、このシステムを経由して実行されています。
新しい在庫管理システムを導入する際、最も重要な要件は、既存システムとの連携です。単なるAPI連携ではなく、データベースに直接アクセスし、リアルタイムに在庫情報を相互参照できる必要があります。
クラウド型では課題があります。クラウドから社内DBへの直接アクセスはセキュリティポリシーで禁止されていることが多く、API経由の連携ではリアルタイム性が不十分です。データ同期にタイムラグが発生し、在庫差異の原因になります。
一方、オンプレミス型なら社内ネットワーク内で完結し、データベース直接連携が可能です。ミリ秒単位のリアルタイム同期を実現できます。
理由2:個人情報保護方針と規制対応
医療機関・介護福祉施設のリネンサービスを提供する企業は、契約上、患者情報や利用者情報を絶対に外部に置かないという要件があります。リネン(医療用寝具)の管理システムには、どの医療機関から何が届いたのか、どの患者に対して使用されたのかといった情報が含まれます。
個人情報保護法の観点では、個人情報を外部サーバーに保管する場合、厳格な管理が必要です。契約条件で「社内保管のみ」が規定されている場合、クラウドは不可となります。医療・介護業界では特に厳しい制約があります。
実際の契約条件として、患者情報・利用者情報は社内サーバーのみに保存、外部クラウドサービスへのデータ転送禁止、データセンターは日本国内に限定、データの暗号化・アクセスログ記録必須といった項目が規定されています。
同様に、製品の企画・開発・製造・販売を行う企業でも、開発・設計・製造情報の保管に関する社内方針があり、オンプレミスでの運用が必須とされています。
理由3:通信インフラの制約
全国14拠点のグループ会社への資材提供を行う企業では、各拠点のインターネット通信環境がばらばらです。本社は高速光回線が利用可能ですが、一部の地方拠点では、通信速度が低い環境に置かれています。
クラウド型を導入した場合、すべてのクライアント端末がクラウドサーバーに接続する必要があります。通信速度が遅い拠点では操作性が著しく低下し、画面表示に5秒以上かかるケースもあります。ネットワーク障害時は業務が完全停止してしまいます。
一方、オンプレミス型なら各拠点にサーバーを配置することで、ローカル通信で高速処理が可能です。インターネット接続不要で業務継続でき、夜間バッチで拠点間データ同期を行います。
理由4:特殊な業務要件とカスタマイズ
製造業の中には、特殊な業務フローや独自の管理ルールを持つ企業が多く存在します。
クラウド型SaaSはパッケージ化された機能のみが提供され、カスタマイズは制限付きです。複雑な業務フローに対応できないケースや、独自の計算ロジックが実装できない場合があります。
一方、オンプレミス型なら完全な自由設計が可能です。業務に合わせた機能開発ができ、既存の業務フローを変更せずシステム化できます。将来的な仕様変更にも柔軟に対応できます。
現在のオンプレミス型システムの課題
課題1:クラウド型の方が費用が安いという矛盾
オンプレミス型システムを維持するには、多くのコストが発生します。
初期コストとして、サーバーハードウェアに100万円〜300万円、ネットワーク機器に50万円〜100万円、システム開発費に300万円〜800万円、導入作業費に50万円〜100万円が必要です。
継続コストは年間で、システム管理担当者に400万円〜600万円、保守費用に100万円〜200万円、電気代・冷房費に20万円〜50万円、セキュリティ対策費に50万円〜100万円がかかります。
5年間の総コストは、初期600万円に継続570万円×5年を加えた3,450万円となります。
一方、クラウド型なら、これらのコストはサービス提供企業が負担し、ユーザーは月額費用(15万円程度)を支払うだけです。
課題2:導入ベンダーの減少
ここ数年、オンプレミス型システムの開発・保守を行うベンダーの数が減少しています。
減少の背景には、クラウド型への市場シフト、オンプレミス開発の技術者不足、収益性の低さ(一度作ると継続収益が少ない)、保守負担の重さがあります。
企業への影響として、選択肢が3〜5社程度に限定され、見積もり価格が高騰しています。納期が長期化(6ヶ月〜1年)し、技術サポートの質が低下する傾向にあります。
課題3:サポート体制の不確実性
オンプレミス型システムを導入した企業の中で、数年後にシステム開発企業が事業廃止になってしまったというケースも存在します。
実際に起きた問題として、システムのバージョンアップが受けられず、最新OSに対応できない状況があります。セキュリティパッチが適用できず、ソースコードが入手できないため他社に移管できないケースもあります。結局、全面的に作り直しが必要となり、1,000万円以上のコストがかかります。
課題4:技術的負債の蓄積
オンプレミス型システムは、時間が経つほど技術的負債が蓄積します。
5年後には、使用している開発言語・フレームワークが古くなり、セキュリティ脆弱性のリスクが高まります。最新の機能が実装できず、モバイル対応も困難になります。クラウド連携も難しくなってきます。
ハイブリッド戦略:オンプレミス基盤 + クラウド連携
このような課題に対する解決策として、注目されているのが「ハイブリッド戦略」です。
戦略1:段階的クラウド化の道筋
基本的には、新規システムはクラウド型で導入する。しかし既存のオンプレミス型基幹システムとの連携が必要な場合は、その部分だけオンプレミスで実装し、それ以外の機能はクラウドで提供するというアプローチです。
具体的なステップ:
フェーズ1(現在):オンプレミス中心
- 既存基幹システム:オンプレミス
- 新規在庫管理:オンプレミス(緊密連携のため)
- データ分析:未実施
フェーズ2(1〜2年後):一部クラウド化
- 既存基幹システム:オンプレミス(継続)
- 在庫管理の基本機能:オンプレミス(継続)
- データ分析・レポート:クラウドに移行
- モバイルアプリ:クラウド経由で提供
フェーズ3(3〜5年後):クラウド中心
- 既存基幹システム:廃止または更新
- 在庫管理システム:クラウドに完全移行
- すべての機能をクラウドで統合
移行時の留意点:
- 既存基幹システムの廃止予定時期を明確化
- データ移行計画を事前に策定
- 段階的移行によるリスク分散
- 並行稼働期間の設定(1〜3ヶ月)
戦略2:マイクロサービス型の設計
新しく導入するシステムを、複数の独立したマイクロサービスの組み合わせとして設計することで、オンプレミスとクラウドを柔軟に組み合わせることができます。
機能の分割例:
オンプレミス部分では、社内要件が強い機能を配置します。 具体的には、入出庫管理、棚卸管理、既存基幹システムとのデータ連携、個人情報を含むマスタ管理などです。
クラウド部分では、外部公開可能な機能を配置します。 在庫分析・レポート、発注提案・自動発注、モバイルアプリ、AI予測・最適化といった機能が該当します。
連携方法としては、 セキュアなAPI連携(VPN経由)、夜間バッチでのデータ同期、個人情報を除いた集計データのみクラウドに送信という形を取ります。
このアプローチのメリットは、 ユーザーが統合システムとして利用できること、各機能を最適な環境で運用できること、将来的な全面クラウド化が容易になること、セキュリティ要件と利便性を両立できることです。
戦略3:セキュアなAPI連携の構築
個人情報保護の要件がある場合、すべてのシステムをオンプレミスに限定する必要はありません。個人情報を含まないデータや処理結果のみをクラウドに置くという選択肢もあります。
実装パターンを3つ紹介します。
パターンAはデータマスキングです。オンプレミスで個人情報をマスキングし、マスキング後のデータをクラウドに送信します。クラウドで分析・レポート生成を行う方式です。
パターンBは集計データのみの連携です。オンプレミスで集計処理を実施し、個人が特定できない統計データのみクラウドに送信します。クラウドでは経営ダッシュボードを提供します。
パターンCは暗号化通信です。データを暗号化してクラウドに保存し、暗号化キーはオンプレミスで管理します。処理時のみクラウドで復号化する方式です。
セキュリティ対策として、 VPN接続による通信の暗号化、API認証(OAuth 2.0)、アクセスログの記録・監査、データ送信時のマスキング処理、定期的な脆弱性診断を実施する必要があります。
例えば、医療機関のリネンサービス管理システムの場合、患者情報や利用者情報を含まない、単純な在庫数や出荷履歴といったデータをクラウド上の分析システムに連携し、経営判断に必要なレポートを生成することができます。
企業別の推奨戦略
パターンA:既存基幹システムとの緊密な連携が必要な企業
対象企業:
- 長年使用している基幹システムがある
- リアルタイムなデータ連携が必須
- システム更新の予定がある(3〜5年後)
推奨戦略:段階的クラウド化
ステップ1(短期):
- オンプレミスで必要最小限の機能を実装
- 既存システムと緊密に連携
- 導入期間:3〜4ヶ月
- 予算:600万円〜
ステップ2(中期):
- 既存システムの更新・廃止計画を策定
- 一部機能をクラウドに移行開始
- 導入期間:6ヶ月
- 予算:300万円
ステップ3(長期):
- 全機能をクラウドに移行
- オンプレミスサーバーの廃止
- 導入期間:3ヶ月
- 予算:100万円
5年間の総コスト: 初期1,000万円 + 保守費300万円 = 1,300万円 ※完全オンプレミス(3,450万円)より2,150万円削減
パターンB:個人情報保護要件が強い企業
対象企業:
- 医療・介護・金融業界
- 契約条件で社内保管が義務付けられている
- セキュリティポリシーが厳格
推奨戦略:ハイブリッド型(オンプレミス + セキュアクラウド連携)
オンプレミス部分:
- 個人情報を含むマスタデータ
- 基本的な入出庫処理
- 棚卸処理
クラウド部分:
- 統計レポート(個人情報なし)
- 経営ダッシュボード
- モバイル閲覧機能
連携方法:
- 夜間バッチで集計データのみ送信
- 個人情報は完全にマスキング
- VPN経由の暗号化通信
メリット:
- セキュリティ要件を完全遵守
- クラウドの利便性も享受
- コストは完全オンプレミスより30%削減
パターンC:複数拠点で通信インフラがばらばらな企業
対象企業:
- 全国に10拠点以上
- 一部拠点の通信環境が悪い
- 拠点間のデータ統合が必要
推奨戦略:エッジコンピューティング + クラウド統合
各拠点:
- 軽量サーバー(NUC等)を配置
- 拠点内処理は完全にローカルで実施
- ネットワーク障害時も業務継続可能
クラウド:
- 拠点間データの統合管理
- 全社レポート・分析
- 本社からの統合管理
データ同期:
- 夜間バッチで1日1回同期
- 差分データのみ送信(通信量削減)
- 障害時は翌日に自動リトライ
コスト:
- 拠点サーバー:10万円 × 10拠点 = 100万円
- クラウド費用:月額10万円
- 5年間総コスト:800万円
- 完全オンプレミス(2,000万円)より1,200万円削減
パターンD:特殊な業務要件がある企業
対象企業:
- 独自の業務フロー
- 複雑な計算ロジック
- 将来的な仕様変更が多い
推奨戦略:カスタマイズ可能なSaaS + オンプレミス補完
SaaS部分(標準機能):
- 基本的な在庫管理
- 入出庫処理
- レポート機能
オンプレミス部分(独自機能):
- 特殊な計算ロジック
- 独自の業務フロー
- カスタマイズ機能
連携:
- SaaSのAPIを活用
- 独自機能はオンプレミスで実装
- データはSaaSに統合
メリット:
- 標準機能は低コストで利用
- 独自要件にも対応可能
- 保守負担を最小化
オンプレミス型システムを選ぶ場合の留意点
留意点1:ベンダー選定の重要性
オンプレミス型システムを導入する際、ベンダーの経営の安定性を十分に確認する必要があります。
確認すべき項目を4つのカテゴリで整理します。
会社の事業継続性については、設立年数が10年以上であることが望ましく、売上高は年間5億円以上、従業員数は30名以上が目安です。上場企業または大手グループ企業であれば、より安心でしょう。
技術力とサポート体制では、同業他社での導入実績が10社以上あること、開発エンジニア数が10名以上いること、平日9:00〜18:00のサポート体制があること、緊急時には24時間365日対応できること(オプション)を確認します。
保守契約の内容としては、契約期間が最低5年間であること、バージョンアップが年1回以上実施されること、セキュリティパッチが即時対応されること、技術サポートが月額保守費に含まれていることを確認しましょう。
事業継続計画(BCP)については、ソースコード保管のエスクロー契約があるか、データバックアップ体制が整備されているか、災害時の復旧手順が明確か、ベンダー廃業時の引継ぎ計画があるかを確認する必要があります。
エスクロー契約とは: ベンダーが万が一廃業した場合、ソースコードを第三者機関(エスクロー業者)から入手できる契約。これにより、他社への保守移管が可能になります。
留意点2:導入企業の技術力
オンプレミス型システムは、導入後の管理・保守に、ある程度の技術力を要求されます。
必要な技術体制を4つの観点から整理します。
システム管理担当者として、最低1名(専任または兼任)が必要です。その担当者には、IT関連の基礎知識とベンダーとの円滑なコミュニケーション能力が求められます。
定期的なバックアップ体制も重要です。日次バックアップは自動化が必須で、週次バックアップは外部保存、月次バックアップは長期保管を行います。さらに、バックアップからの復旧訓練を年1回は実施する必要があります。
セキュリティパッチの適用については、OS・ミドルウェアの更新を月1回実施し、セキュリティパッチは緊急時には即座に対応します。ウイルス対策ソフトの更新は自動化しておきましょう。
ハードウェア保守では、サーバー室の温度管理、UPS(無停電電源装置)の管理、ハードディスクの定期交換(3〜5年ごと)が必要です。
技術力が不足している場合の対策として、保守契約にリモート監視を含める、ベンダーによる月次訪問サポートを依頼する、マネージドサービス(運用代行)を活用する、あるいはクラウド型への変更を検討するといった選択肢があります。
留意点3:長期的なクラウド化の計画
どのようなオンプレミス型システムを導入する場合でも、長期的には徐々にクラウド化していく可能性が高いという認識を持つべきです。
クラウド移行を見据えた設計について、4つの重要なポイントがあります。
マイクロサービス設計では、機能を小さなモジュールに分割し、各モジュールが独立して動作するようにします。これにより、1つずつ段階的にクラウドに移行することが可能になります。
API経由のデータ連携を基本とし、システム間の連携はすべてAPIを経由させます。データベースの直接連携は最小限に抑えることで、将来的なクラウド連携が容易になります。
標準技術の採用も重要です。独自仕様は避け、オープンソースを積極的に活用します。クラウドで動作する技術を選択することで、移行時のコストを大幅に削減できます。
データ移行計画として、データの標準フォーマット化、エクスポート機能の実装、クラウド移行時のデータ変換手順を事前に準備しておきます。
移行時期の目安としては、既存基幹システムの更新時(5年後)、ハードウェア保守切れ時(5年後)、ベンダーサポート終了時、事業拡大・M&A実施時などが適切なタイミングです。
Wikiだるまのハイブリッド対応
当社Wikiだるまでは、クラウド型を基本としながらも、オンプレミス要件にも柔軟に対応しています。
Wikiだるまでは3つの対応パターンを用意しています。
完全クラウド型(推奨)は、初期費用0円、月額5万円から利用でき、導入期間は1〜2ヶ月です。最もコストパフォーマンスに優れた選択肢です。
ハイブリッド型では、基本機能をクラウドで提供し、既存システム連携部分だけオンプレミスで構築します。初期費用は200万円から、月額は15万円から、導入期間は2〜3ヶ月です。既存システムとの緊密な連携が必要な企業に最適です。
完全オンプレミス型は、すべてを社内サーバーで運用する形態で、初期費用600万円から、月額20万円から、導入期間3〜4ヶ月となります。法令対応や契約条件でオンプレミスが必須の企業向けです。
段階的移行プランとして、第1段階でオンプレミスで導入し、第2段階で一部機能をクラウドに移行、第3段階で完全クラウド化するという道筋も用意しています。移行時の追加費用は最小限に抑え、お客様のビジネス状況に合わせた柔軟な対応が可能です。
まとめ
オンプレミス型システムの需要は、確かに減少傾向にあります。しかし、既存システムとの緊密な連携が必要な企業、個人情報保護要件が強い企業、通信インフラが制約されている企業など、オンプレミスが必須の業界は依然として存在しています。
重要なのは、オンプレミスかクラウドかという二者択一ではないということです。ハイブリッド戦略が最適であり、段階的な移行計画を立てることが成功への道です。
5年間の総コストで判断する際は、初期費用だけでなく保守費も考慮に入れます。通常はクラウド型の方が経済的です。
将来のクラウド化を見据えた設計にしておくことで、移行しやすくなります。そのため、ベンダー選定が非常に重要です。
自社の技術力を正確に把握し、保守体制を確保することも必要です。必要に応じて外部サポートを活用しましょう。
重要なのは、企業の現状と将来像に応じた最適なハイブリッド戦略を立てることです。短期的なニーズを満たしながら、長期的にはクラウドのメリットへと段階的に移行していく、柔軟なアプローチが求められているのです。
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当社では、オンプレミス型、クラウド型、それぞれの要件に対応したシステムの提案から、Wikiだるまなどの段階的成長型システムを活用した段階的なクラウド化の計画策定まで、コンサルティングサービスを提供しています。
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