メール受注の転記地獄から抜け出す方法|受発注システム導入のポイント

高谷昌志
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メールで注文を受け、Excelへの手入力・転記業務を行っている営業アシスタント・受注担当者向け
初級
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メール受注の転記作業をなくすにはどうすればいいですか?

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要約回答

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メール内容の自動取込、入力不備の事前検知、引き継ぎのリアルタイム共有という3点から段階的に着手する。

メール受注の「転記地獄」から抜け出す方法|受発注システム導入で変わる営業アシスタントの仕事

メール受注の「転記地獄」から抜け出す方法|受発注システム導入で変わる営業アシスタントの仕事

営業アシスタントの方から、こんな声をよく聞きます。「午前中がメール確認と入力作業だけで終わってしまう」「Excelの指示書に転記しているとき、入力ミスが怖くて何度も見直す」「担当が休むと、サーバーのどのファイルを見ればいいか誰もわからなくなる」。

これは特定の会社に限った話ではありません。顧客からメールで注文を受け、Excelの指示書に手入力し、サーバーに保存して次の部署に引き継ぐ。この業務フローは、いまも多くの企業で当たり前のように行われています。

なぜ「メール→Excel転記」はなくならないのか

受発注業務のデジタル化というテーマは、10年以上前から語られてきました。それでもExcelとメールの組み合わせが根強く残っているのには理由があります。

まず、導入コストの問題です。かつての受発注システムは数百万円規模の開発費が当たり前で、中堅・大企業であっても「費用対効果が見えない」として先送りにされるケースが多くありました。次に、現場への定着の難しさです。新しいシステムを入れても、使い慣れたExcelに戻ってしまう。そういった失敗事例を見聞きしているため、担当者が変化に慎重になるのは自然なことです。

しかし状況は変わりつつあります。AIを活用したクラウド型のシステムが登場し、初期費用ゼロ・月額数万円から導入できる選択肢が増えてきました。

受発注システムが解決する3つのポイント

メール受注を起点とする業務でシステム化の効果が出やすいのは、大きく3つの場面です。

ひとつ目は、メール内容の自動取込です。 顧客から届いた注文メールをAIが読み取り、品番・数量・納期などの情報を自動でシステムに登録します。これまで1件あたり5分から10分かかっていた入力作業が、確認とワンクリックだけで完結するようになります。

ふたつ目は、入力不備の事前検知です。 次の部署に共有する前に、必須項目の未入力や数値の異常をシステムが自動でチェックします。「送ってから気づく」ミスがなくなり、差し戻しの往復もなくなります。

みっつ目は、引き継ぎのリアルタイム共有です。 サーバー上のExcelファイルを探す必要がなくなり、営業アシスタントと関連部署の双方が同じ画面で受注状況を確認できます。担当者が不在でも業務が止まりません。

FAX受注との違い

これまで解説してきたFAX受注の自動化(AI-OCRによる読み取り)と、メール受注の自動化は似ているようで少し違います。メールで届く注文は既にテキストデータ、あるいはExcel・PDFの添付ファイルであることが多く、紙をスキャンして読み取るFAX-OCRとは異なる処理経路になります。ただし「受け取った情報を、システムに手入力せず取り込む」という目的自体は共通しています。

導入を検討する際は、自社の注文の入り口(FAX・メール・Web)がそれぞれどの割合を占めているかを把握した上で、どの経路を優先的に自動化するかを決めることをおすすめします。

まとめ

「メール→Excel転記」という業務フローがなくならない背景には、過去の導入コストの高さと、定着への不安があります。しかし現在は、初期費用を抑えたクラウド型のシステムも増えており、メール内容の自動取込・入力不備の事前検知・引き継ぎのリアルタイム共有という3点から着手することで、営業アシスタントの業務負担を段階的に減らしていくことができます。

参考情報(商談記録に基づく傾向分析)

この記事は以下の参考情報(商談記録に基づく傾向分析)に基づいています。

💡よくある質問(FAQ)

Q1. メール受注の自動取込では、具体的にどんな情報が自動で登録されますか?

顧客から届いた注文メールをAIが読み取り、品番・数量・納期などの情報を自動でシステムに登録します。これまで1件あたり5分から10分かかっていた入力作業が、確認とワンクリックだけで完結するようになります。

Q2. 入力不備はどのタイミングでチェックされますか?

次の部署に共有する前に、必須項目の未入力や数値の異常をシステムが自動でチェックします。これにより「送ってから気づく」ミスがなくなり、差し戻しの往復もなくなります。

Q3. FAX受注の自動化とメール受注の自動化は何が違いますか?

メールで届く注文は既にテキストデータ、あるいはExcel・PDFの添付ファイルであることが多く、紙をスキャンして読み取るFAX-OCRとは処理経路が異なります。ただし「受け取った情報をシステムに手入力せず取り込む」という目的自体は共通しています。導入時は、自社の注文の入り口(FAX・メール・Web)の割合を把握した上で、どの経路を優先的に自動化するかを決めることをおすすめします。

著者について

株式会社ブルテナサス代表取締役

Inagora社(越境ECスタートアップ)にてシフト管理システム開発・WMS最適化により年間1億円のコスト削減を達成。ソフトバンクロボティクス社にて日本最大級の市川倉庫管理システムのサービスイン、日米共同ロボットピッキングプロジェクトに貢献。2024年7月、株式会社ブルテナサスを設立し、中小企業向けの在庫管理・受発注システム「Wikiだるま」を開発・提供。

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