AS/400連携在庫管理システム|手入力98%削減するバーコード管理の導入ガイド【製造業・オンプレミス対応】

AS/400との在庫連携を実現|手入力地獄から脱却するバーコード管理システム導入の完全ガイド【オンプレミス対応】
「毎日の入出庫データを手入力するのに何時間もかかる」「出荷処理のたびに紙に印刷して現場に渡している」「入力ミスで在庫数が合わず、棚卸のたびに混乱する」
製造業でAS/400(IBM i)を使用している企業の多くが、こうした在庫管理の課題に直面しています。AS/400自体は堅牢で信頼性の高いシステムですが、20年以上前の設計思想のため、現代の業務効率化ニーズには対応しきれていません。
特に在庫管理においては「手入力による負担」と「リアルタイム性の欠如」が大きな問題です。しかし「AS/400を完全に入れ替えるのは現実的ではない」というのも事実でしょう。
この記事では、AS/400はそのまま活用しながら、在庫管理だけを最新のバーコードシステムで効率化するという現実的なアプローチを解説します。オンプレミス型システムの選定からハードウェア端末の選び方、AS/400との連携方法まで、製造業の実務に即した内容をお届けします。
なぜAS/400ユーザーは「在庫管理の手入力」に苦しむのか
AS/400の強みと弱み
AS/400(現IBM i)は、製造業において30年以上使われ続けている基幹システムです。その信頼性と安定性は今でも高く評価されています。
AS/400の強み:
- 高い信頼性と稼働率(ダウンタイムがほぼゼロ)
- 大量トランザクション処理に強い
- 会計・販売管理などの基幹業務に最適
- 長年の業務ノウハウが蓄積されている
しかし、在庫管理においては弱点も:
- UIが古く、現場作業者には使いにくい
- バーコード・QRコード読み取りに標準対応していない
- リアルタイム在庫確認が困難(画面遷移が多い)
- モバイル端末やタブレット対応が困難
- カスタマイズに高額な費用と長期間が必要
「手入力地獄」が生む3つの深刻な問題
製造業の現場で起きている、手入力による在庫管理の実態:
問題1:膨大な入力作業時間
ある製造業(従業員100名)の1日の作業例:
- 入庫データ入力:30分×2回/日 = 1時間
- 出庫データ入力:20分×5回/日 = 1時間40分
- 出荷処理・紙出力・現場への引き渡し:30分
- 合計:約3時間10分/日
月間で約63時間、年間で約760時間を手入力に浪費
→ 人件費換算で年間約200万円の損失
問題2:入力ミスによる在庫不一致
- 数量の入力ミス(123を132と打ち間違える)
- 品番の入力ミス(類似品番の取り違え)
- 入力漏れ(忙しい時に入力を忘れる)
これらのミスが積み重なり、実在庫とシステム在庫が乖離。棚卸のたびに大量の差異が発見され、原因究明に時間を取られます。
問題3:リアルタイム性の欠如 手入力では、出荷してから在庫データに反映されるまでにタイムラグが発生。その間に別の注文が入ると、在庫がないのに受注してしまう「欠品トラブル」が頻発します。
バーコード管理システム導入で実現する劇的な業務改善
手入力98%削減|バーコード読み取りによる瞬時データ入力
バーコードシステムを導入すると、入出庫作業は以下のように変わります:
導入前(手入力):
1. 入庫伝票を確認
2. AS/400の入庫画面を開く
3. 品番を手入力(10桁)
4. 数量を手入力
5. 入力内容を目視確認
6. 登録ボタンを押す
→ 1件あたり約2分
導入後(バーコード):
1. 商品のバーコードをスキャン(ピッ)
2. 数量を確認(自動入力 or 簡単修正)
3. 登録ボタンをタップ
→ 1件あたり約5秒
作業時間を98%削減し、年間760時間→15時間に圧縮できます。
入力ミスゼロ|ヒューマンエラーを根本から排除
バーコード読み取りによる自動入力では:
- 品番の打ち間違いが発生しない
- 数量も読み取り or 確認画面で視認しやすい
- 入力漏れも防止(スキャン履歴で確認可能)
ある製造業の導入事例では、入力ミス率99.8%削減(月間50件→月間0.1件)を達成しています。
リアルタイム在庫確認|AS/400への即時反映
バーコードシステムで入出庫処理をした瞬間に、AS/400の在庫データも更新。常に正確な在庫数を把握でき、欠品トラブルを未然に防止できます。
AS/400との連携方法|3つのアプローチと選び方
「バーコードシステムを導入したいが、AS/400との連携が不安」という声をよく聞きます。実は、連携方法は複数あり、企業の状況に応じて選択できます。
連携方法1:CSV連携(最も手軽で低コスト)
仕組み:
- バーコードシステムで入出庫データを処理
- 定時(例:1時間ごと、または手動実行)でCSVファイル出力
- AS/400側でCSVファイルを取り込み、在庫マスタを更新
メリット:
- AS/400側の改修が最小限(CSV取込機能の追加のみ)
- 初期費用が安い(100万円以内で実現可能)
- トラブル時の切り分けが容易
デメリット:
- リアルタイム連携ではない(数十分~数時間のタイムラグ)
- 手動実行の場合は連携漏れのリスク
こんな企業に最適:
- 初期費用を抑えたい
- 完全リアルタイムでなくても業務に支障がない
- まずは小規模に試したい
連携方法2:API連携(リアルタイム更新を実現)
仕組み:
- バーコードシステムで入出庫処理
- 即座にAPIでAS/400へデータ送信
- AS/400側でリアルタイムに在庫マスタを更新
メリット:
- 完全リアルタイム連携
- データの整合性が高い
- 自動化されているため運用負荷が低い
デメリット:
- AS/400側のAPI開発が必要(初期費用200~500万円)
- 技術的ハードルが高い
こんな企業に最適:
- 在庫回転率が高く、リアルタイム性が重要
- 初期投資の予算がある
- IT部門のリソースがある
連携方法3:データベース直接連携(中間的アプローチ)
仕組み:
- バーコードシステムとAS/400が同じデータベースを参照
- 入出庫処理と同時にAS/400のDBテーブルを直接更新
メリット:
- リアルタイム性とコストのバランスが良い
- APIよりも実装が簡単
デメリット:
- AS/400のDB構造を理解する必要がある
- セキュリティ設計に注意が必要
こんな企業に最適:
- CSV連携では不十分だがAPI開発は避けたい
- AS/400のDB構造が把握できている
Wikiだるまの推奨アプローチ
Wikiだるまでは、段階的導入を推奨しています:
フェーズ1(導入初期):CSV連携
- まずは低コストでスタート
- 業務フローの確立と現場の習熟
フェーズ2(3~6ヶ月後):API連携へ移行
- 業務が安定したらリアルタイム化
- 段階的に投資することでリスク分散
この方式なら、初期費用を抑えつつ、将来的な拡張性も確保できます。
オンプレミス型在庫管理システムの選び方
「クラウド型が主流だが、うちはオンプレミスが必須」という製造業も多いでしょう。特にAS/400との連携を考えると、社内ネットワーク内で完結するオンプレミス型が適している場合があります。
オンプレミス型のメリット・デメリット
メリット:
- 既存システム(AS/400)との連携が容易
- 社内ネットワーク内で完結するためセキュリティ面で安心
- カスタマイズの自由度が高い
- インターネット接続不要で安定稼働
デメリット:
- 初期費用が高い(サーバー構築費用が必要)
- 保守・メンテナンスを自社で行う必要がある
- リモートアクセスには別途VPN環境が必要
Wikiだるまのオンプレミス対応
Wikiだるまは、クラウド型を標準としていますが、オンプレミス型のカスタマイズ提供も可能です:
対応内容:
- 社内サーバーへのシステム構築
- Windows Server対応
- AS/400との連携仕様に合わせたカスタマイズ
- 導入後の保守サポート
費用目安(5名利用の場合):
- 初期費用:300~500万円(サーバー構築・カスタマイズ含む)
- 月額費用:5万円~(保守サポート)
クラウド型と比較すると初期費用は高くなりますが、AS/400との連携を考慮すると、長期的にはコストメリットがあります。
バーコード読み取り端末の選び方|業務に最適なハードウェア
在庫管理システムを導入する際、「どんな読み取り端末を選べばいいか分からない」という相談をよく受けます。端末選びは業務効率に直結するため、慎重に選定しましょう。
読み取り端末の3つのタイプ
タイプ1:ハンディターミナル(業務用)
特徴:
- 頑丈で落下に強い(工場・倉庫での使用に最適)
- バッテリー持続時間が長い(8~12時間)
- 画面は小さいが操作性に優れる
価格帯:5~15万円/台
こんな業務に最適:
- 倉庫での大量ピッキング作業
- 工場内での入出庫作業
- 屋外作業(防塵・防水性能が高い)
タイプ2:タブレット+Bluetoothスキャナ
特徴:
- 画面が大きく視認性が良い
- 操作がスマホ感覚で直感的
- 汎用タブレットなので他用途にも使える
価格帯:3~8万円/台(タブレット+スキャナ)
こんな業務に最適:
- 在庫確認と入出庫を同時に行う
- 写真撮影も必要な検品作業
- PC操作に不慣れな従業員が多い現場
タイプ3:据置型バーコードスキャナ
特徴:
- PC接続型でコストが安い
- 固定作業に最適
価格帯:1~3万円/台
こんな業務に最適:
- 受付カウンターでの入庫処理
- 固定の出荷処理デスク
- 移動しない作業拠点
従業員100名、在庫100種類以上の企業への推奨構成
推奨ハードウェア構成(5名利用の場合):
在庫入力担当(2名):
- ハンディターミナル × 2台
- または タブレット+Bluetoothスキャナ × 2セット
(倉庫内を移動しながら作業するため)
出荷処理担当(2名):
- 据置型バーコードスキャナ × 2台
(デスクでの固定作業のため)
管理者(1名):
- PC上でシステム操作(スキャナ不要)
合計費用目安:20~40万円
バーコード vs QRコード|どちらを選ぶべきか
1次元バーコード(JANコードなど):
- メリット:読み取り速度が速い、コストが安い
- デメリット:情報量が少ない
2次元コード(QRコードなど):
- メリット:多くの情報を格納できる(品番・数量・ロット番号など)
- デメリット:読み取りにやや時間がかかる
Wikiだるまの推奨: 製造業の在庫管理では、1次元バーコード(品番のみ)+システム側で数量入力が最もバランスが良いです。QRコードは品番・ロット番号・製造日など複数情報を管理する場合に有効です。
導入ステップとスケジュール|失敗しない進め方
理想的な導入スケジュール(5名利用・オンプレミス型の場合)
Phase 1:要件定義・システム選定(1~2ヶ月)
Week 1-2:現状業務の整理
- 入出庫業務フローの可視化
- AS/400との連携方式の検討
- 必要なハードウェア端末の選定
Week 3-4:システムベンダーとの打ち合わせ
- デモ環境での操作体験
- 見積もり取得・比較検討
- 契約締結
Phase 2:開発・構築(2~3ヶ月)
Month 1:サーバー構築・システムインストール
- 社内サーバーの準備
- Wikiだるまのインストール
- 初期設定(マスタ登録・権限設定)
Month 2:AS/400連携開発
- CSV連携またはAPI連携の実装
- テストデータでの動作確認
Month 3:ハードウェア設定・テスト運用
- バーコード端末の設定
- 現場でのテスト運用
- 業務フローの微調整
Phase 3:本番稼働・定着(1~2ヶ月)
Week 1-2:従業員トレーニング
- 操作マニュアル配布
- ハンズオン研修(実機を使った訓練)
Week 3-4:本番稼働開始
- AS/400との並行運用
- トラブルシューティング
Month 2以降:完全移行
- AS/400への手入力を停止
- バーコードシステムに一本化
合計:4~7ヶ月で本番稼働
導入時のよくある失敗と対策
失敗1:現場の反発で定着しない
原因:
- 従業員への説明不足
- トレーニング不足
- 「今までのやり方の方が楽」という思い込み
対策:
- 導入前に現場担当者を巻き込んだ要件定義
- 十分な操作研修(最低3回は実施)
- 「こんなに楽になった」という成功体験を早期に提供
失敗2:AS/400連携がうまくいかない
原因:
- AS/400のデータ構造を十分に把握していなかった
- 連携テストが不十分
対策:
- AS/400のベンダーまたは保守会社と事前相談
- テスト環境での十分な動作検証(最低2週間)
- 並行運用期間の確保(1~2ヶ月)
失敗3:予算オーバー
原因:
- 要件を詰めないまま発注し、後からカスタマイズが発生
- ハードウェア端末のコストを見積もっていなかった
対策:
- 要件定義を徹底的に行う
- ハードウェア・ネットワーク・保守費用も含めた総額見積もり
- 段階的導入によるリスク分散
製造業の導入事例|手入力からバーコード管理へ
ケーススタディ:部品メーカーB社(従業員120名)
導入前の課題:
- AS/400で販売・会計管理をしているが、在庫は手入力
- 1日3時間を入出庫データの入力に費やす
- 入力ミスで実在庫とシステム在庫が合わず、月次棚卸で毎回100件以上の差異
- 出荷処理のたびに紙出力し、現場に渡すのが手間
導入したシステム:
- Wikiだるまオンプレミス版
- ハンディターミナル × 3台
- 据置型スキャナ × 2台
- AS/400とCSV連携(1時間ごと自動更新)
導入後の効果:
- 入力作業時間:3時間/日 → 10分/日(98%削減)
- 入力ミス:月間50件 → 月間0件(100%削減)
- 棚卸差異:月間100件以上 → 月間5件以下(95%削減)
- 出荷処理:紙出力不要、ハンディ端末で完結
担当者のコメント: 「最初は『AS/400があるのに別システムを入れるのか』と現場から反発がありました。しかし、バーコードで5秒で入力が終わる体験をしてもらったら、一気に雰囲気が変わりました。今では『もっと早く導入すればよかった』と言われます。年間200万円の人件費削減にもつながり、費用対効果は抜群です」
よくある質問|AS/400連携・オンプレミス型について
Q1:AS/400を使い続けながらバーコード管理を導入できますか?
A:はい、可能です。AS/400は販売・会計管理などの基幹業務で使い続け、在庫管理だけを新システムで運用する「ハイブリッド型」が一般的です。CSV連携またはAPI連携でデータを同期させます。
Q2:オンプレミス型とクラウド型、どちらを選ぶべきですか?
A:以下の基準で判断してください:
- AS/400との連携が必須 → オンプレミス型
- 初期費用を抑えたい → クラウド型
- 複数拠点で利用したい → クラウド型
- 社内サーバーで完結させたい → オンプレミス型
Q3:バーコード端末の選び方が分かりません
A:業務内容に応じて選定します:
- 倉庫内を移動する作業 → ハンディターミナル
- デスクでの固定作業 → 据置型スキャナ
- 視認性重視 → タブレット+Bluetoothスキャナ
Wikiだるまでは、業務ヒアリングをもとに最適な端末構成をご提案します。
Q4:既存のバーコードをそのまま使えますか?
A:はい、既存のJANコードやITFコードをそのまま活用できます。新たにバーコードを印刷する必要はありません(ただし、バーコードがない商品には新規発行が必要)。
Q5:従業員が高齢でITに不慣れですが大丈夫ですか?
A:Wikiだるまは「ITに不慣れな現場作業者でも使える」ことを重視して設計しています。バーコードをピッと読み取るだけのシンプル操作なので、年齢を問わず習得できます。導入時の操作研修も充実しています。
まとめ|AS/400との共存で実現する「いいとこ取り」戦略
製造業の在庫管理において、AS/400からの完全リプレイスは現実的ではありません。しかし、AS/400はそのまま活用しつつ、在庫管理だけを最新のバーコードシステムで効率化するというアプローチなら、低リスク・高リターンで導入できます。
Wikiだるまが選ばれる理由:
- ✓ AS/400との連携実績が豊富(CSV/API両対応)
- ✓ オンプレミス型カスタマイズ対応
- ✓ バーコード端末の選定から導入まで一括サポート
- ✓ 手入力作業98%削減、入力ミスゼロを実現
- ✓ 従業員5名利用で初期費用300万円~、月額5万円~
「まずは自社の業務に合うか確認したい」という方は、無料デモをご利用ください。実際のバーコード読み取り操作を体験でき、AS/400連携の具体的な方法もご提案します。
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AS/400を活かしながら、現場の作業負担を劇的に軽減する。それが、製造業の現実的なDX戦略です。
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